浄土宗についてjodoshu

開祖について

浄土宗について

仏教の根本思想として、人は亡くなると終わりではなく、生前の行いや心のあり方である「業」(ごう)によって、生まれる世界が決まるとされ、この生まれ変わりを繰り返す世界を六道輪廻といい、「地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天」の六つの世界があります。
そして人は「生・老・病・死」の四つの苦しみと、「愛する人と別れる苦しみ」「嫌いな人と出会う苦しみ」「求めても得られない苦しみ」「思い通りにならない苦しみ」を加えた「四苦八苦」という苦しみの中で生きています。
法然上人は、このような苦しみの世界から、自分だけの力で抜け出すことは難しいと考えました。そこで阿弥陀仏の限りない慈悲を信じ、「南無阿弥陀仏」と唱える「称名念仏」を勧めました。
浄土宗とは、「南無阿弥陀仏」と唱え、六道輪廻から離れて、命を終えた時には阿弥陀仏の世界である「極楽浄土」に往生を願うことを中心とする宗派です。

法然上人の一生

(京都 知恩院 法然上人銅像) 浄土宗を開宗した法然上人は、西暦1133年、美作国久米南条稲岡荘(現在の岡山県久米郡久米南町)でお生まれになりました。この時代は相次ぐ戦乱、天災地変、飢饉、疫病の発生など、地獄の様相を呈していました。
法然上人は幼くして父を失い、母のご縁で菩提寺に入り、やがて比叡山で天台宗を学びます。厳しい修行と膨大な学問の中で、「この乱世において本当にすべての人を救う道はあるのか、この時代に生きる人々に相応しい仏教の教えはあるのか」と悩み続けました。
この時代の凡夫(煩悩多き人々)を救う教えを探すため、比叡山にある黒谷の報恩蔵にこもり、あらゆる経典をまとめた一切経を読みふけりました。そこで中国唐時代の僧である善導大師(613-681)さまが著した「観無量寿経疏」の中の一文に出会い、阿弥陀仏の本願に身をゆだねて「南無阿弥陀仏」と唱えれば、凡夫もお念仏によりお浄土へ往生できると確信し、西暦1175年(承安5年)に浄土宗を開宗し、そのみ教えは現代まで受け継がれています。

宗旨

浄土宗は、法然上人を宗祖と仰ぎ、
阿弥陀仏の救いを信じて「南無阿弥陀仏」と
お念仏を称える教えを大切にしています。
拠りどころとする経典は浄土三部経であり、
阿弥陀仏の慈悲にまかせて、
つねに念仏の生活を送ることを基本としています。
お念仏は、特別な知識や立場に限られたものではなく、
誰もが阿弥陀仏のみ教えにふれ、
安心の心をいただくための大切なよりどころです。